東北の風景写真練習帳

東北のあちこちの風景写真が主な内容です。

福島県福島市:荒川霞堤、土湯温泉街

10月になり、涼しくなってきた所ですが、8月の写真を見返して暑かったなーと思い出しました。

(2020/08/14撮影)
荒川はかつて暴れ川であり、古くから治水に取り組む河川です。江戸時代から霞堤と呼ばれる堤防で洪水を防いでいました。霞堤は、わざと川の水を引き込んで川の流れを緩やかに、また荒川の水位を下げる役割をもっています。このような歴史的土木構造物が登録有形文化財に認定され、荒川周辺を散策しながら見ることができます。NHK朝ドラ「エール」の撮影場所にも選ばれたようです。(見ていないので伝聞情報です。すみません。)
水林自然林の中を散策。この日は暑かったのもあり、途中流れる小川が一層涼しさを感じさせてくれました。

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P8148458 こちらが霞堤になります。説明の看板と登録有形文化財のプレートがあります。霞堤はそれほど高くなく、人の背よりちょっと低いぐらいです。それでも石を運んで堤防を作る作業は大変だったと想像します。

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場所を移動して土湯温泉街に。この時は荒川の散策路が開放されて歩くことができました。普段は歩ける場所が制限されているのですが、この日はすべて歩けました。川の近くまでとても爽やかです。この散策路は「ゆ〜ろ」と呼ばれるみたいです。

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荒川と東鴉川の合流する所は橋の下を通って渡ることができます。奥に東鴉川第1砂防堰堤がチラ見え。

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土湯温泉街全景。さっき歩いてきた散策路が見えます。

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東鴉川第1砂防堰堤。この砂防堰堤の上流には足湯があります。砂防堰堤は人工物ですが、三段の滝のようであり温泉街の風景とよくなじんでいると思います。

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東鴉川第1砂防堰堤の上流を歩いて行くと東鴉川第2砂防堰堤と吊り橋が見えます。今回はあまり時間がなかったので吊り橋は渡らずじまいでした。
東鴉川第2砂防堰堤は擬岩であり本物の岩でないのですが、完成してから大分時間が経過し、汚れぐあいがちょうどよく風景になじんできたと思います。

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ということで暑いお盆の中、とても爽やかな風景をみることができて満足でした。荒川は暴れ川だったのですが、今は10年連続で清流日本一(BOD値が基準下限値で水質がいい)に選ばれ、景観・水質ともにとても綺麗な川となっています。
ふくしま荒川ミュージアムはほかにも見る所が多いので時間の余裕をとってみたいものです。
ふくしま荒川ミュージアムの地図はこちらになります。(PDF)

http://www.fukushima-cci.or.jp/wp-content/uploads/2014/02/kankou09.pdf

土湯温泉はこちらになります。